2023年8月 2日 (水)

日本の英語教育と試験についての違和感

全国学力テストの英語のスピーキングテストの正解率が低かった、という記事をネットニュースで見ました。ニュースでは「問題が難しかった」や「生徒が仕様に慣れていなかった」との原因分析がされていましたが、私は根本的に違うと思います。
英語にリスニングのテストが導入されてかなりの年数が経ちますが、いまだに多くの公立中学では、ちゃんとした発音でのスピーキングの出来ない先生が、文法と和訳を中心に教え、リスニングのトレーニングなんて殆どしていません。少なくとも当塾に来る生徒に、ちゃんとした発音を教えてもすぐに日本語英語の発音になってしまう事から、学校ではちゃんとした発音が教えられていないと思われます。ネイティブの人を入れた授業もありますが、過去の塾生によれば「何を言ってるか全然わからない」との事です。例えば「少女」という意味のgirlはちゃんとした発音では「グーロ」と聞こえますが、それを教えても皆「ガール」と日本語英語の発音のままです。これではリスニングで聞き取りなんて出来ないと思うのです。つまりまともに教えていない、訓練していないにもかかわらず、「テストで聞き取れ!」なんて無茶な要求だと思います。
リスニングですらそんな状況なのに、ましてやスピーキングなんて出来る訳ない、と私は思います。
授業等でスピーキングのトレーニングを十分にして初めてテストでまともな点数を取れるレベルになるのではないでしょうか。
何故、何もトレーニングしていないのに試験で高得点が取れると思うのでしょうか?いかにも文科省のとても「優秀な」官僚の考えそうな事ですね。
中学の授業等でソフトボールをした事があるというレベルの人が、「甲子園に出てヒットを打てたら合格!」なんて試験があったら誰もが「無理!」とわかるはずです。スピーキングなんて、日本語禁止の英語ルームで1時間以上何かを話す、等のトレーニングをせずに話せるようになるなんてありえない、と私は思います。
ちなみに塾のコンサルタントをしている人から聞いた話では、新しい施策を導入するにあたって、世田谷区の平均年収一千万以上の学校で実験をして問題無ければ全国展開する、という事だそうです。そりゃそんな地域なら多くの家庭で小学生から英会話教室に通わせたり、ネイティブの家庭教師を付けたりしているでしょうから、リスニングもスピーキングもお手のものでしょうけど、それを地方の普通の中学生に求めるのは無理な事だと私は思います。
だからと言って、学校の授業でリスニングやスピーキングのトレーニングをする時間などほぼ取れません。それは難しい事が好きな人々が、中学英語に高校英語の単元を、教科書改訂の度に入れて、どんどん内容が難しく多くなっているからです。中学3年間でしなければならない内容を増やして難しくしている上に、自己責任で会話まで出来るようになれ、というのは無理難題と言えるのではないでしょうか。
日本人が苦手な英語でのコミュニケーション力を上げようと思うのならば、日常会話であまり使わない難しい単元を減らして、英会話のトレーニングの時間を新たに導入するべきだと思います。教えない、トレーニングもしないで試験で高得点を出せ!というのはあまりにも理不尽だと思うのです。

2023年7月 1日 (土)

10周年を迎えました。

当塾は2013年の7月1日に開校致しましたので、本日で10周年を迎え、11年目に突入致しました。

この10年間、色々な事があったなぁ、色んな生徒が居たなぁ…と過去の生徒のリストを見ながら思っています。数ヶ月で縁の無くなった人もいれば、小学生の頃から高校卒業まで来てくれた人もいます。殆どの人は、卒塾してしまうと音沙汰が無くなりますが、何人かの人は、卒塾後に顔を出してくれた人もいます。大学に入ってから講師をしてくれた人もいます。私自身、時々「あの人はどうしてるかなぁ…?」なんて思い出す事もあるので、卒塾生の皆さんもたまに顔を出したり連絡をくれると嬉しいです。

10年続いた事そのものは良い事だとは思いますが、私はお金にあまり執着しないので、「収益がとても良くて続いてきた」という訳ではありません。入塾された方はご存じの事と思いますが、新規入塾時に最初の1~2ヶ月分の授業料請求が遅くなってしまって、口座振替が開始になってから3ヶ月分ほどまとめて請求してしまう事もよくあります。

というのも授業料を頂く事よりも、生徒に学習内容を理解してもらう、という事の方がより関心が強いからです。もちろん「金持ちが趣味でやってる」という訳ではなく、脱サラに失敗した後で非正規職を転々としていた頃、収入が非常に少なかった経験をしているので、それよりはマシ、という程度ではあります。授業料を請求する際も「こんなに出して頂けるのだろうか?」等と自分の基準で心配したりしてしまう事もあります。この10年で講師の給与は上げていても授業料は上げていない、というのはそういう理由もあると思います。

プライベートでは相変わらず家事と老母の世話をしているので、開校時間の面でわがままを言って生徒の皆さんにご迷惑をおかけしているかもしれませんが、それでもスタシスがいい、と思ってくれる人が居てくれるのはとても嬉しい事ですし有難いです。最近体験授業をした人で、複数の卒塾生からの紹介という方がいらっしゃいました。当塾の紹介システムには、紹介して下さった方に一時的なお礼と授業料の継続的な割引、という二重の特典があります。卒塾生の場合、そういうお得な面が無いにも関わらず、紹介して下さる、という点で本当に嬉しいです。

紹介と言えば、コロナ禍の3年前ほどから紹介が激減していましたが、最近は以前のように紹介が増えてきています。紹介ばかりになると紹介割引で授業料が安くなってしまうので、収益的には厳しいのですが、お礼の気持ちでこれからもこの仕組みは継続していきたいと思います。

11年目以降も紹介がどんどん出るような塾でありたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

2023年3月29日 (水)

身体の自己防衛システムについて

3月13日より「マスクは個人の判断で」という政府の方針にも関わらず、予想通り95%以上の方々はマスクを着用されています。もちろん着脱は個人の自由ですので着用されている方を否定する気は毛頭ありませんが、特に深く考えず「周りに合わせる」という方も多いようです。一方で私は塾内においてもマスク着用をしていません。その事については以前の記事を読んで頂ければ理由がおわかり頂けると思うのですが、補足的に人間の体の防衛システムについて、高校生物程度の知識ではありますが、書いてみたいと思います。

私は母親の影響で東洋医学に興味を持った時期があります。西洋医学が対症療法であるのに対して、「医食同源」の言葉からもわかる通り、東洋医学は「自分の身体を活性化させて丈夫にし、病気に負けないようにする」という観点である、という違いがあります。

西洋医学は「熱が出れば下げる」「鼻水が出たら粘液の分泌を抑える事で出る量を少なくする」のように、病気の根本原因をどうにかするのではなく、出ている症状を緩和する、つまり対症療法なのです。乳児が高熱を出した場合、解熱剤で熱を下げるのは、逆効果である、という事をご存じの方もいらっしゃると思います。免疫システムが未発達な乳児の場合、病原菌が体内に侵入した時に、身体が高熱を出す事で菌を殺しているのです。40℃の熱が出ると人間も大変ですが、菌も大変だという事です。ですので、熱を下げると「高熱を出す事で菌を殺す」という事が出来ず、かえって長引かせる事につながる、という事なのです。

免疫とは簡単に言えば、鍵と鍵穴のように、細菌等のタンパク質(抗原)に対して抵抗するタンパク質(抗体)を作り、悪い作用を起こさせないようにする仕組みです。同じ車種でも違う所有者の鍵では車が開かないのと同じく、同じコロナウイルスでも型が違えば抗体として機能しません。「重症化を防ぐ」等というのはありえない事なのです。実際、コロナワクチンの効果について全く調べずに世に出している事をファイザーの社員が認めている事からも、「重症化を防ぐ」という言い分は根拠が全くないと言えます。コロナ禍以前にインフルエンザの予防接種を受けた方は、「型が違えば効かない」と聞かされた事があると思いますが、コロナワクチンでも全く同様なのです。

話が逸れてしまいましたが、人間の身体の防衛システムには「免疫」以外に「白血球」もあります。アメーバのように、雑菌などの異物を取り込んで分解します。又、雑菌が胃に入れば希塩酸やタンパク質分解酵素を含んだ胃液が雑菌を分解します。ですので、下手にうがいをする位なら、のどに付着した雑菌を水やお茶と共に胃に流し込む方が感染対策になる、とも言われています。

このように人間の身体は、細菌やウイルス等の外敵に対して自己防衛する機能があります。これはコロナウイルスのような危険な病原菌に対しても、私達の身体は「なんとかしよう」と頑張ってくれるのです。コロナ禍初期に「PCR検査で陽性にも関わらず無症状の人がいる」という事がよく言われました。そもそもPCR検査はその発明者が「コロナ感染の有無には利用できない」と明言しているように、入って来たウイルスを身体の防衛システムで破壊、撃退しても、その遺伝子の残滓があれば陽性になってしまう可能性がありますので、おそらく上記はそういう例なのでしょう。

つまり細菌やウイルスが体内に侵入して来ても、私達自身の身体を丈夫にしていれば発症しない可能性を高くする事が出来るという事です。逆にマスクやワクチンで100%防げる訳はなく、体内への侵入はどうやっても避けて通れない事は、白血病患者がどのような入院生活を送るかをご存じの方ならご理解頂けると思います。もちろん、なんでもかんでも防げる訳ではありませんが、身体を丈夫にしていればまさに「重症化を防ぐ」事が可能なのではないでしょうか。

その為には質の良い睡眠とバランスの良い栄養をしっかり摂る事が大事だと思います。かくいう私もほぼ毎日、帰宅するとすぐに椅子等で寝落ちしてしまい、朝方に布団に潜り込むような生活をしているので、今日こそはちゃんと布団で寝たいと思います…。

「もやしもん」という漫画があるのをご存じでしょうか?主人公は「細菌が見える」能力を持っている、という設定になっています。もしそんな方がいれば、私達の身体の周囲に無数の細菌があるのが見える事でしょう。細菌がなんでもかんでも悪い訳ではなく、乳酸菌や酵母のように、人の役に立つものもたくさんあります。地球上の生物は細菌も含めてお互いに影響し合って共生しています。様々な場所に様々な菌がいます。もちろん体の中にも。その中には人にとって良い菌もあれば悪い影響を及ぼす菌もあります。完全に無菌状態で生活するなんて不可能なのです。

最後に、それでもマスクを外せない!という方へ以下の事をお伝えします。

マスクの内側は換気をしていない室内のようなものです。「人肌の温度と高い湿度と換気されない空気」という、細菌の繁殖に最適とも言える環境なのです。つまり長時間(2時間以上)同じマスクをしていると、そこは細菌の培養室となる、という事をご承知下さい。

2023年2月15日 (水)

マスク不要の日本を取り戻したい

先日、「政府が、マスク着用について3月13日から各個人の判断とする。」というニュースを見ました。おそらくマスクを外す人がある程度現れつつも、過半数の人はマスク着用のままになるだろう、と予想しています。

私は、かなり前から塾内で授業をしている時間帯以外は基本的にマスクをしていません。通勤時やプライベートで移動する際、塾内でも私しか居ない時間帯はマスクをしていません。これは個人の判断ではなく、様々な方からの情報を基に判断しています。

その中でもわかりやすくまとまった資料が「全国有志医師の会」から出ています。その内容の一部を以下に紹介します。

・現在のコロナは重症化率も致死率もインフルエンザ未満である。
・ドイツでの調査によると長期のマスク使用による子供への悪影響があるという結果が出ている。
・マスクは飛沫を防ぐ効果はあるが、ウイルスを防ぐ効果はあまり期待できない。
・マスク内は(温度や湿度が高く換気されないので)雑菌が増殖し健康被害を発生させる恐れがある。
・日本はマスク着用率世界一なのにコロナの新規感染率も世界一。

以上の事からもマスクは既に不要だと考えます。
なお上記の内容について「信じられない」と思われた方には、テレビ・新聞以外からの情報収集をお勧め致します。可能でしたら海外のメディアやそれらから情報を得る事が出来る方からの情報を探してみて下さい。残念ながら今の日本のメディアはかなり情報が偏っていると言わざるを得ません。

現場の医師の方で、「マスクをしていると酸欠状態になる」という事を機械で測定する事で確かめた、というツイートを見た事があります。実際、授業をしていても集中力を欠き、頭が働いていない、と感じる事が増えています。

という訳ですぐにでも塾内でのノーマスクを実現させたいのですが、まだまだ理解が深まっていない、と思われますので、今しばらく我慢します。3月13日以降は基本的にマスクはしてもしなくても良いという姿勢でいきたいと思います。

日付を先に設定する、という事は「政治的な都合」だとわかっているので、もどかしいのですが、早く世界の標準に戻って欲しいです。世界の殆どの国がかなり前からノーマスクである事は、サッカーのワールドカップや世界陸上等、海外のイベントの観客席が映った際に、はっきりしています。

2023年2月 1日 (水)

英語の発音について

スタシスでは過去に非常に発音の良い講師による「英語の発音講座」を開いた事があります。又、私の授業で英語を担当する場合、頻繁に発音について指摘し、教えています。ところが、皆、すぐに忘れて「日本人らしい」発音に戻ってしまいます。

BとVやRとLなど、普段からきちんとした発音をしていれば単語の綴りを間違える事が少なく、非常に有用なのです。これが出来ている生徒が今まで殆ど居なかった事から、公立中学の英語の先生は、きちんとした発音を教えていないと思われます。又、生徒に聞いた限りでもまともな発音が出来ない先生も多いのではないか、と思われます。

一方で大学入試改革により、今までの読み書きだけでなく、「聞く」「話す」が重視されようとしています。私はこれに非常に矛盾を感じるのです。まともに発音を教えず教わらずに、「聞く」力も「話す」力も鍛える事は不可能です。そうなると英会話教室に通う必要が出てきますので、もしかしたらそういう企業から文部官僚が献金を受け取っているのでは?等と疑う人が出て来ても不思議ではありません。

新たな教育施策を進める場合、平均年収が一千万円を超える世田谷区の学校で検証を行い、それで大丈夫と判断され次第、全国に広められる、と聞いた事があります。実は英語の教育改革もこんな風に進められているのかもしれません。世田谷区なら英会話教室に通って会話力を鍛えている生徒が多い事にも納得です。しかしそんな生徒は全国的には少数派なので、広げられると迷惑と言わざるを得ません。

とはいえ、実際に会話力を鍛えていく必要がありますので、今後も発音の重要性を生徒に伝えて、正しい発音についてしつこく教えていきたいと思います。もちろん、私もネイティブ並みの発音が出来る訳ではありませんが、基本は知っているつもりです。

ちなみに昨年から導入したタブレット学習「DOJO」の英単語では、ネイティブが発音してくれるので、少なくとも「聞く」練習にはなりそうです。

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